mosya
mosya Business はこちら

mosya<TC> - 文字列から両端の空白を削除した文字列を返すTrim<T>を実装しようの解説

この記事はmosya<TC>の問題の一つであるTrim型の解説になります。

問題

文字列を受け取り、両端の空白を削除した新しい文字列を返す Trim を実装します。

例えば以下のようなコードを満たすようにStringToUnion型を実装しましょう。

type trimed = Trim<"  Hello World  ">; // expected to be 'Hello World'

前提知識

この問題を解くにあたって型についての以下の知識を理解しておく必要があります。

  1. Conditional Typesを理解する
  2. inferを理解する
  3. Template Literal Typesを理解する
  4. 再帰的な型を理解する

Conditional Typesを理解する

Conditional Typesは、条件によって型を変更することができる機能です。

例えば、以下のような型が考えられます。

type Foo<T> = T extends string
  ? string
  : number;

この型は、Tstring型を継承している場合はstring型を、そうでない場合はnumber型を返します。

このように、extendsを使って条件を指定することで、型を変更することができます。

inferを理解する

inferは、型を推論することができる機能です。

例えば、以下のような型が考えられます。

type ArrayItem<T> =
  T extends (infer R)[] ? R : never;

この型は、Tが配列の場合は、配列の中の型を返します。

以下のように使うことができます。

type Foo = ArrayItem<string[]>; // string

この場合、infer Rにはstring[]型が当てはまるので、Rstring型に推論され、Rを返すのでstring型が返されます。
このように推論される型を取得するのにinferは役立ちます。

Template Literal Typesを理解する

Template Literal Typesは、文字列リテラルを使って型を作成することができる機能です。型を組み合わせて新しい文字列の型を作成することができます。

例えば、以下のような型が考えられます。

type Foo<T> = `${T} World`;

type HelloWorld = Foo<"Hello">; // "Hello World"

このように、文字列リテラルを使って型を作成することができます。

再帰的な型を理解する

再帰的な型は、自分自身を参照する型のことです。
例えば、以下のような型が考えられます。

type Tree<T> = {
  value: T;
  left: Tree<T>;
  right: Tree<T>;
};

この型は、Treeという型がvalueというプロパティを持ち、leftrightというプロパティはTree型を持つという型です。

以下のような使用例が考えられます。

// 使用例
const node: Tree = {
  value: 1,
  left: {
    value: 2,
    left: null,
    right: null,
  },
  right: {
    value: 3,
    left: null,
    right: {
      value: 4,
      left: null,
      right: null,
    },
  },
};

このように、再帰的な型は繰り返し同じ型を再利用したい場合に便利です。

解答例

以上の知識を使って、以下のように解答することができます。

type Trim<S extends string> = S extends
  | `${" "}${infer R}`
  | `${infer R}${" "}`
  ? Trim<R>
  : S;

ここでポイントとなってくるのは${' '}${infer R}という部分です。
これは空白文字とその他の文字を表し、文字列Sがこの形に当てはまる場合はinfer Rに文字列の残りの部分が当てはまります。
また、|を使うことで、Sが空白文字で始まる場合と空白文字で終わる場合の両方の条件にマッチするかどうかで条件分岐を行っています。

例えば、' Hello World 'の場合は、' ''Hello World 'に分割され、'Hello World 'infer Rに当てはまります。
そして、この'Hello World 'の部分に対して再びTrimを適用することで、最終的に'Hello World'という文字列を取得することができます。

Authored by

筆者の写真

Godai@steelydylan

Webサービスを作るのが好きなWebエンジニア。子供が産まれたことをきっかけに独立し法人化。サービス開発が大好き。
好きな言語はTypeScript。

ReactやTypeScriptなどの周辺技術が学べる
オンライン学習サービスを作りました!

詳しくはこちら
mosya

mosyaはオンラインでHTML,CSS,JavaScriptを基本から学習できるサービスです。現役エンジニアが作成した豊富なカリキュラムに沿って学習を進めましょう。

© 2023 - mosya. All rights reserved.